世の名には、ロジカルシンキングや仮説思考など思考法と呼ばれるものがあふれています。何から勉強したらよいのか?・どんな場面でどの思考法を使うべきなのか?などわからなくなっていませんか?
そんな方におススメなのが『世界一やさしい「思考法」の本』です。この本は物語形式で、様々な思考法をわかりやすく紹介しています。
この記事は、そんな 『世界一やさしい「思考法」の本』 の書評・要約を交えながら、皆さんが思考法を身につける第一歩となります。
記事を読むことをおススメする人と理由…
初心者
- 思考法を何から学べばいいかわからない人
- まずは思考法の全体像を把握したい人
→物語形式なので前提知識が不要。様々な思考法にまんべんなく触れている。
中級者
- ロジカルシンキングを学んでいるがどの場面で使うべきかわからない人
- いろいろな思考法がごっちゃになっている人
→物語の流れの中に思考法が登場するので整理できる。
おすすめポイント
本書は物語部分と「考えるコツ」の2種類で構成されている。「考えるコツ」では、それぞれの思考法の詳しい解説が行われている。
物語形式
物語は、マーケティング部の二人が試行錯誤しながら思考法を使い、新商品のマーケティング戦略をつくるというストーリーである。先輩が新人に教えながら話が進むので、思考法の前提知識がなくても十分わかりやすい。
※物語部だけなら1時間ほどで読み終わるので、先に物語部分だけを読む方法もある。
かみ砕かれた解説
それぞれの思考法については筆者なりにかみ砕いた説明が行われている。
思考法の要点をおさえたわかりやすい説明になっている。
※具体的にどのように説明されているかは、次の項目「1章だけご紹介」になっています。
構成
本書は全部で7章からなっている。
- 1章 プロローグ
- 2章 「何から考えるか?」 クリティカルシンキングについて
- 3章 「戦略的に考える」 戦略思考について
- 4章 「分析する」 論理思考・分析思考について
- 5章 「直観を使う」 直観思考・仮説思考について
- 6章 「伝えること」 考えを伝えるコミュニケーションについて
- 7章 エピローグ
- 付録 「ブックリスト」 いくつかの思考法の原典を紹介
以上の構成になっている。
それぞれの思考法について軽く解説しておくと、
クリティカルシンキング=決めるべきことは何かを明確にすること
戦略思考=目的にあった手段を選択すること
論理思考=主張+根拠を明確にすること
分析思考=「分けて比べて意味を見つける」こと
直観思考=ひらめきや、将棋の棋士のような直観的判断のこと
仮説思考=仮の結論をたて検証すること
コミュニケーション=「主張結論」&「論拠」を論理的・情動的に伝えること
1章だけご紹介:クリティカルシンキングとは…
2章では、何から考えればよいのかわからなくなった2人が「クリティカルシンキング」を使っている。
クリティカルシンキングはイシュー(決めるべきこと)を設定することである。
さらに簡単に考えるコツとして、①図にする②決めるべきことを疑問形にする。ことが挙げられている。
つまりは、「クリティカルシンキング=適切なイシューツリーを作ること」といえる。
イシューツリーの例
まとめ
『世界一やさしい「思考法」の本』では、物語の流れに従ってわかりやすく思考法が紹介されている。論理的思考を身につけるにはよい入門書となっている。
付録としてついているブックリストを参考にしながら、それぞれの思考法を深めていけばより一層知識が深まるだろう。
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