ビジネス分析

紳士服業界の業界分析

紳士服業界?

紳士服業界とはスーツなどのビジネスウェアを中心に扱う業界です。

コロナ以前からオフィスウェアのカジュアル化などスーツの需要は縮小傾向でしたが、コロナ禍を経て一層需要減に苦しむ業界になります。

そのため他のファッションへのシフトや他業種への多角化を進める傾向も見られます。

売上高の多い青山商事、AOKIホールディングス、コナカ、はるやまホールディングスが主要4社に上げられることが多いです。

主要4社

まずは主要4社の規模比較を行います。

最新年はコロナの影響を大きく受けていますので、コロナ発生(2019年12月)以前のデータも併せて見てみましょう。

※以降の決算数値は各社のHPや有価証券報告書をもとに作成。

コナカのみ9月期決算、青山商事・AOKI HD・はるやまHDは3月期決算。

このデータを見ると最新年では各社とも営業利益率は大きく減少していますが、各社の傾向・力関係はあまり変化がないようです。

青山商事・AOKI HDは売上高も大きく営業利益率も高いです。一方コナカ・はるやまHDは売上高も半分以下です。特にコナカはコロナ以前から営業利益率の低さが伺えます。

ここから各社の細かいデータを見ていきたいと思います。

青山商事

まずは過去5年の傾向です。

横ばいの傾向が続きましたが、コロナ禍で悪化の傾向が見えます。

続いて売上構成比を見てみます。

ビジネスウェアがスーツなどのメイン事業です。

雑貨販売事業では、100円ショップ「ダイソー」のフランチャイズを手掛け、総合リペアサービス事業は靴や鍵を扱う「MISTER MINIT」を展開する会社を子会社に持ちます。

その他、焼肉屋やセカンドストリート、エニタイムフィットネスなどもフランチャイズを請け負っています。

事業の多角化を進めたい傾向が見えます。店舗展開をしていた強みを活かして、フランチャイズを行なっているようです。一方フランチャイズ以外の新たな柱はまだ見えていないのかもしれません。

AOKI HD

まずは過去5年の傾向です。

コロナ禍で苦戦の傾向は見えますが、青山商事と比較すると利益率の悪化は傷が浅いと言えます。

エンタメ事業では「快活クラブ」を運営しています。

ブライダル事業と併せて非ファッション事業が売上の半数に迫っています。

コナカ

まずは過去5年の傾向です。

コロナ以前から売上の低下や利益率の低さが伺えます。

また、2021年に売上高は回復しているものの、利益率が悪化しているところに苦しさが伺えます。

売上高構成比を見てみましょう。

多角化としてフードサービスの「かつや」や幼児向けの教育事業を行なっています。

しかしまだ売上のうちを十分を占めるほどにはなっていません。

はるやま

まずは最近の傾向をみます。

元々横ばいでしたが、コロナ禍で悪化しています。

売上高構成比を見てみましょう。

はるやまHDはファッション事業しか扱っていませんので、ファッションの事業をさらに細かく分類しています。

重衣料とはなんでしょうか?分類を説明しておきます。

重衣料厚手で重さのある衣料品コート、スーツ、ワンピースなど
軽衣料薄く軽い衣料品ワイシャツ、ブラウス、肌着、靴下など
中衣料重衣料と軽衣料の中間の衣料品ジャケットやブルゾンなど
https://apakankun.com/apparel-lab/matome/9265

まとめ

以上が紳士服業界の企業分析になります。

業界としては苦戦の傾向が見えますが、各社多角化などを行いつつ、今後の事業を模索中のようです。